GINZA ISSUE 189 VEROTWINQO 野村知紗さん
最近集中して、そのひと自身を惹き出す、生かすメイクのお仕事現場に居ります。。
現場によってメイク人数は一人だったり、三人だったり、二十人だったりします。
メイク道具をならべた鏡の前に座ってもらい、鏡の中を覗いてみると皆違うそれぞれの魅力が必ずあって、
そのきらっとしているそのひとのエッセンスを見逃さないというか、わっ!つかまえた。みたいになります。
うーん、ほたるを繊細に掌の中に納めるような感覚。
ほんとにたのしい。
その人のもつ魅力、空気感はひとりとも同じひとがいない。
毎度、鏡を覗いて感じるうつくしいが、とてもドラマティックです。
人が好きで顔もすきだから、無意識にいつも分析してしまいますが、基本スイッチはオフっています。笑
でも、メイク道具をならべた前の鏡をのぞくと、”個性”というきら~んに出逢える。
そんなじぶんスイッチも楽しくなってきました。
お化粧品、メイク道具も大好きでたくさんたくさん買ってしまいますが、おなじ色味でもひとが違うから、
絶対おなじ色味はでない。
その人の輪郭をクリアーに惹いていけると、ぶわっとそのひとの雰囲気が立つ瞬間がある。
それがほんとに堪らない!!
同じメイクなんて絶対に存在しないし、いつもとおなじ道具、技術を施しても、おなじはないなと。
機微を感じて機微にメイクすると、雰囲気が香りみたいに舞う、
自己紹介メイクですね。
最近のお仕事で感じた好きなことでした。
服の個性と、それを纏うひとの個性をマッチさせた今月号GINZAのページの写真です。
女性シューズデザイナーさんのアトリエに訪問撮影でした。
カメラマンの後藤啓太さん、スタイリスト小川夢乃さん、GINZA編集者の鈴木さん、ライターの末元さん
ありがとうございました!!