そんなときには。

ありがとう。

とか、感謝のきもちが大きくって言葉がたりなく思うときがよくあります。

伝わったことがコミニュケーションだからね、とおもっていればいるほど、

言葉で発するように居るのですが、相手に対する気持ちが心底すぎて、

ありがとうをどう言ったらいいのかためらってしまいます。

結局、きっと言ってしまうのですが。。

大好きな作家さんの本に書いてあったこと。

言葉にできない感情は、じっと抱いてゆく。

魂をあたためるように。

一日の終わりの詩集 より

とありました。

(私、直ぐ出してしまうけど!!)

あたためたら、気持ちとおなじくらいに伝わるといいのにな。

たくさん言葉にしてしまってお伝えしていたけれど。。

ほんとうにありがとうございました。

 

料理がすきだったり、一呼吸の時間を持ちたい時におすすめの本です。

長田弘

一日の終わりの詩集 食卓一期一会より

 

「言葉のダシのとりかた」

かつおぶしじゃない.

まず言葉をえらぶ。

太くてよく乾いた言葉をえらぶ。

はじめに言葉の表面の

カビをさっぱりと落とす。

血合いの黒い部分から、

言葉を正しく削ってゆく。

言葉が透きとおってくるまで削る。

つぎに意味をえらぶ。

厚みのある意味をえらぶ。

鍋に水を入れて強火にかけて、

意味をゆっくりと沈める。

意味を浮きあがらせないようにして

沸騰寸前サッと掬いとる。

それから削った言葉を入れる。

言葉が鍋のなかで踊りだし、

言葉のアクがぶくぶく浮いてきたら

掬ってすくって捨てる。

鍋が言葉もろともワッと沸きあがってきたら

火を止めて、あとは

黙って言葉を漉しとるのだ。

言葉の澄んだ奥行きだけがのこるだろう。

それが言葉の一番ダシだ。

言葉の本当の味だ。